多角測量の攻略法

多角測量の科目ですが、難易度は普通です。
計算問題が出題されますので、数学の知識が必要になります。
問題のパターンは決まってますので、過去問を演習しておけば問題ありません。

 

 

押さえるべき点を挙げておきます。

 

セオドライト(トランシット)の誤差と消去法

誤差の種類とその誤差の消去法についての問題です。

 

  • 視準軸誤差:セオドライトの視準軸と水平軸が直交していないために水平角に生じる誤差(消去できる)
  • 水平軸誤差:セオドライトの水平軸と鉛直軸が直交していないために水平角に生じる誤差(消去できる)
  • 鉛直軸誤差:セオドライトの鉛直軸の鉛直方向が鉛直線の方向に一致していないために水平角に生じる誤差(消去できない)
  • 偏心誤差:セオドライトの水平目盛盤の中心が鉛直軸の中心と一致していないために水平角に生じる誤差(消去できる)
  • 目盛誤差:セオドライトの水平目盛盤の目盛間隔が均一でないために水平角に生じる誤差(小さくすることができる)

 

鉛直軸誤差が消去できないのは非常に重要なので覚えておきましょう。

 

偏心補正計算

計算問題です。
角度を求める場合と距離を求める場合があります。

 

角度を求める場合は正弦定理、距離を求める場合は余弦定理を使います。
正弦定理、余弦定理については測量士補試験で使う数学を参照してください。

 

公式に当てはめるだけですので難しくはありませんが、過去問で計算に慣れておくとよいです。

 

方向角の計算と水平角の閉合差

これも計算問題です。

 

方向角とは、座標平面上で座標北を基準として右回りで表す角度のこと。
数学と違うのは、測量では北方向がx軸、東方向がy軸となってます。
x軸から右回り(時計回り)の角度が方向角となります。

 

この問題は各点において方向角がどう変わっているか(どれだけ増えたり減ったりしているか)を計算するだけです。
つまり、角度の加減算をするだけの問題になります。

 

方向角の定義さえ間違わなければ問題なく解けると思います。
角度の計算は少し面倒なところがありますので、過去問で慣れておきましょう。

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